CDプレスに必要な4つの表示事項

CDプレスには義務付けられている、推奨される表示事項があります。

原産国表示 (義務)

[ pressed in taiwan ] 原産地の表記が義務付けられています。

海外工場でプレスを行う場合、レーベル面に製造する原産地の表記が義務付けられています。 表示内容は「Pressed in ○○○○(原産国)」又は「Made in ○○○○(原産国)」となります。弊社の場合、プレスは台湾で生産しておりますので、「Pressed in TAIWAN」または「Made in TAIWAN」となります。

システムロゴについて(推奨)

ロゴマーク COMPACT disc DIGITAL AUDIOオーディオCDはフィリップスとソニーが決めたレッドブックという仕様書により、その規格が定められています。レッドブックによればオーディオCD準拠するには「COMPACT disc DIGITAL AUDIO」のようなロゴマークの記載が必要とのことです。

それ以外にもCDのデザイン制作では、CD-DA(レッドブック)/CD-ROM(イエローブック)/CD-EXTRA(ブルーブック)などのシステムロゴをレーベル面に記載する必要があります。

ユーザビリティを考えればジャケットにも表示が必要です。ロゴマークはケースに入れた時に外部から見える場所、帯やバックインレイなどに記載します。

ロゴマークはそれぞれ詳細の規定がありますので、作成時はご注意ください。

CDの刻印・商品番号

CDにはプレス工場で管理するための刻印が必ず必要です。

CDの刻印

番号自体は、英数字30ケタ程度で自由に決めていただいて結構です。

録音許諾表示について

ロゴマーク jasrac
JASRAC(社団法人日本音楽著作権協会)など著作権団体の音楽を使う場合に必要です。

JASRACの場合、JASRACのロゴ、許諾番号(R-で始まる番号)、使用著作物の題名と著作者名の3つを盤面に記載します。
また、パッケージしたときに外側から見える位置にその3つと企画製作者名を記載する必要があります。

CDのマスタリングとは?

マスタリング風景

マスタリングとは様々な素材を記録媒体に収録し量産用プレスをする原盤をを作成する作業のことです。

音楽CDのマスタリング

音楽メディアのマスタリングとは録音済みの音源を編集加工して、CDプレス用のマスターCDをを作成する作業のことです。

まず曲を作る段階で、楽器ごとに別々に録音して音質や音の定位などを調節します。この作業をミックスダウンといいます。そしてミックスダウンして2ch(ステレオのLR)にまとめられた音源に最終調整として行うのがマスタリングです。

編集作業はマスターテープから曲順変更、曲のレベル、音質、音圧の調整などを行いプリマスターCD-Rを作ります。

音圧調整では音楽全体の音圧を整えて、各曲のボリュームを聴きやすく平均化し、ノイズに埋もれることなく全体のバランスを崩さないで再生できるようにします。

マスタリングは一枚のCDを通したときに楽曲間の音像の統一をもたせるために行います。マスタリングは楽曲やアルバム全体の印象を決める重要な作業です。

リマスタリングとは?

再販CDなどでリマスター盤というものがあります。これは一度マスタリングしたものをやり直すことです。

現在の最新の音響技術や機材を使用して、オリジナルのマスターテープからもう一度マスタリングし直すことで、音楽をよりクリアーで、より現代的な音質で楽しむことができるようになります。

バルクとは? 完全パッケージとは? CD,DVDプレス

弊社ではCD・DVDプレスのサービスとしてDISCのみのバルクと完全パッケージのセットパックを用意しています。

バルクとは?

積み上げられた簡易包装のバルク(ディスクのみ)
 

バルクとは直訳すると【ばら積み】。

CD・DVDプレスにおけるバルクとは綺麗な外装箱や包装を省き、プレスしたCDを100枚ごとの個別フイルムで簡易包装しで納品されます。簡易包装ですので価格を抑えることが可能になります。

バルクも完全パッケージで納品する場合もCD・DVDプレスの品質は同じです。当サイトではDISCのみ(バルク)と表現されています。

完全パッケージとは?

キャラメル包装される前の、12cmCDプレス、ジュエルケース・ジャケット、バックインレイ、オビがそろったCD完全パッケージ
 

DISCのみ(バルク)に対して完全パッケージと言うセットパックがあります。

CDでは「12cmCDプレス」「ジュエルケース・ジャケット」「バックインレイ」「オビ」「キャラメル包装」がセットになった完全パッケージで納品します。

またDVDプレスのセットパックでは「12cmDVDプレス」「黒色トールケース」「表面4色のジャケット」「包装」がセットになっております。

セットパックはプレス枚数とジャケットのページ数で料金が変わります。詳しくは価格表を参照してください。ご不明な点がございましたら弊社までご遠慮なくお問合せください

CDとは ~製造について~

CDの素材(プラスティック)

CDとは

CDとはコンパクトディスクとはデジタル情報を記録するメディアの一種で音楽を記録するために当時30cmLP盤や17cmEPシングル盤のレコードに代わる物として開発された直径12cmのプラスティックの円盤状のものです。コンパクトディスクは音声記録用のCD-DA、データ記録用のCD-ROM、ビデオ記録用のCD-EXTRAの3種に分けられます。さらにエンドユーザーで追加記録が可能でプレス時のマスターにも利用されているCD-R。またデータの消去が可能で書き換えができるCD-RWなどがあります。

CDの容量ですが640MB・650MB・700MBの3種類あり、収録時間に関しては74分となっています。

開発当初CDの収録時間が74分と決められたのは、クラシックで最もポピュラーだったカラヤン指揮のベートーベンの第9交響曲が収録できるようにと規格化されたそうです。

CDはどのように作られるか?

まずマスターをもとに、カッティングマシンによってスタンパー(原盤)と呼ばれる型を作ります。
型にはピットという凹凸があります。DVDプレーヤーはこの「ピット」にレーザ光を当て、反射光から信号を読み取ります。

※タイトル部の写真はCDやDVDをプレスする前の素材で、このプラスティックとスタンパー(原版)によって作るものを張り合わせ出来上がります。

市販されているCDはこの方法で生産されています。

これに対してCD-Rはレーザー光線の熱でデジタル信号のマークを焼き付けて信号を読み取れるようにしています。

以上のようにCDとCD-Rでは製造過程に違いがあるということでプレスとコピーの違いといえます。

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