ISRC(国際標準レコーディングコード)について

ISRCとは

ISRCとはマスタリングされた音源や曲につけられる世界共通の国際管理コードです。同じ曲でもバージョンが違う場合やアレンジが変わっていたり、ライブ収録などの場合もISRCコードは別に取得することになります。またCD収録されている曲と同じ曲をDVDで使用する場合などはISRCコードは同じになります。

一般的に流通している商品につけられているJANコードとは別物です。
日本ではISRCを日本レコード協会が発行・管理を行っており個人でも申請、取得することも可能です。最近ではオリジナル曲配信などのため、個人が取得する場合もあります。

法律によってISRCを取得していないとCDやDVDを販売できなかったり、販売目的で配信できないというわけではありません。
日本レコード協会には「すべてのレコーディングは、固有で一義的なISRCを持たなければなりません。」と書いてありますが取得は任意です。取得する場合は料金もかかります。

しかし音楽配信の場合は、配信を請け負う業者によってはISRCの取得を義務付けている業者もあります。その場合必ず取得する必要があります。

表記について

ISRCは印刷物などに載せる場合は以下のように表記します。

ISRCの表記の仕方|識別子、国名コード、登録者コード、登録年度、レコーディング番号
ISRC-JP-AAA-10-12345 (例)

左端のISRCの4桁の番号は識別子です。JPは国名コードで制作会社の所在する国を2桁の番号で表しています。AAAは登録者コードで3桁の番号であらわします。10の2桁は年次コードで登録の年を表しています。2010年の場合は下2桁の10で表します。右端の12345の5桁の番号はレコーディング番号を表しています。印刷物の場合はそれぞれのコードの間にはハイフンを入れますが、データとしてエンコードする場合はハイフンは省きます。

CD、DVDドライブの書き込み速度について

市販されているCD-Rの倍速対応表記

CD,DVDドライブには~~倍速という表記があります。

CDの書き込み速度について

CDの場合、当初の規格74分を約74分(650MB)で記録する速度を1倍速とします。

650MB×1024(1MB=1024KB)÷(74分×60秒)=149.9KB

実際の規格では1倍速は150KBを指します。
規格では52倍速が書き込みの最高速度になります。52倍速で書き込みができた場合

650MB×1024÷150÷52倍速 = 1分25秒

1分25秒で書き込みができます。(理論値)

DVDの書き込み速度について

パソコンのディスクトレイに書き込み用CD-Rを乗せた常態

DVDの書き込み速度はCDの9倍と決められています。つまり1350KBです。

1倍速にかかる時間は、片面1層式のDVDでは

4.7GB×1000×1000×1000÷1024 ÷ 1350KB = 56分39秒

となり、56分39秒で書き込めることになります。
規格上の最高速度は16倍速なので同様に計算すると

4.7GB×1000×1000×1000÷1024 ÷ 1350KB÷16倍速 = 3分32秒

となり、3分32秒で書き込めることになります。

実際の書き込み時間について

先程説明したCD、DVDの書き込み速度は理論値です。
実際に販売されているCD、DVDドライブで表記されている書き込み速度は最高値になります。
メディアの書き込みでは内周の書き込み速度は外周の速度よりも遅くなります。

つまり実際は前項で求めた時間よりも多くの時間がかかります。
それに加え、データを書き込む前後にデータを準備する時間、コンペアする場合はその時間が掛かりますので、さらに多くの時間が掛かります。

K2HDコーディングについて

K2HD-CD

K2HDのロゴマーク
 
K2HD-CDとは日本ビクターとビクターエンタテインメントが開発した高音質化技術でK2HDコーディングを採用したCDのことです。K2HDコーディングという技術はアナログマスターを192kHz・24bitのDVDオーディオフォーマットでデジタル化した音源を、44.1kHz・16bitのCDフォーマットに収める技術です。音楽制作者が思いやこだわりを込めて完成させたオリジナルマスター音源には従来のCDには収めきれない情報が込められています。その音域を凝縮してCDに詰め込みアナログマスター音源に近い音が聴くことができるようにしたCDがK2HD-CDです。

音楽のデータが圧縮されているにもかかわらず、従来のCDプレイヤーで再生できるのが大きな特徴です。

XRCD

XRCDのロゴマーク
 
XRCDとは日本ビクター基準で、マスタリングからCD製造にいたる全工程を徹底的に音質管理することにより、マスターにできるだけ近い音質になるようにしたCDの総称です。

SHM-CD

SHM-CDのロゴマーク
 
SHM-CD通常のCDとは違う液晶パネル用ポリカーボネート樹脂を使用することにより素材の透明性をアップし、読み取り精度を上げるCDです。再生プレイヤーの読み取り精度を上げることで、より高音質を実現します。

スーパージュエルボックス

スーパージュエルボックス開いて立てた状態

今回はスーパージュエルボックスを紹介します。

面取りされたスーパージュエルボックスの角部分

CD、DVD用のジュエルケースとして高級感のあるケースで、角はきれいに面取りがしてあり丁寧な作りになっています。色はすべてがクリアで非常にきれいで高級感があります。

サイズバリエーションもスタンダードサイズ、ミドルサイズ、キングサイズと3パターンそろっており、スタンダードサイズは通常のCD DVDのサイズで、キングサイズはDVDのトールサイズの大きさです。ミドルサイズというのはスタンダードサイズとキングサイズの中間のサイズです。

厚さは標準的なスタンダードタイプと2枚組用のフリップタイプとスリムタイプの3種類あります。

スーパージュエルボックスのロゴ部分

もうひとつの特徴はCD DVDのロゴがケースにはいっておらず、Super jewel boxのロゴが入っているだけなので、CD DVDのどちらにも使用できます。通常のケースと比べると若干価格は高くなりますが、高級感のあるクリアーなケースをよろしければご利用ください。

オートラン(Auto Run)CDの作り方 ウィルス感染にも要注意!

オートラン(Auto Run)とは

オートランとはCDの挿入と同時にプログラムを自動再生する機能のことです。オートランCDとは、CD-ROMをドライブに挿入したら自動的に再生するCDです。市販のソフトや雑誌のCD-ROMによく使われています。

例えばインストールCDなどのCD-ROMは挿入しただけで自動的にインストールが始まります。これはユーザーがクリックして開始しなくてもWindowsが自動的に処理してくれるからです。

オートランCDの作り方

インストールCDのフォルダにautorun.inf というファイルが必要です。例えば、インストールCDのフォルダにあるインストーラsetup.exeを自動的に起動するには、テキストエディタで下記のような内容の autorun.inf を作成し、ルート(一番上の階層)に保存します。作ったアイコンも一緒に同じ階層に入れます。

メモ帳に簡単なプログラムを書き込みます"
テキストエディタに
[autorun]
open=setup.exe
icon=icon.ico
と記載します。

名前をautorun.infにして保存します
名前をつけて保存します。

アイコンのファイルとプログラムを書いたファイルを一番上の同じ階層に保存します
ファイルをすべて同じ階層に保存します。

後は、setup.exeとautorun.inf をライティングソフトでCD-Rに焼いて完成です。
アイコンが不要な場合は「icon=icon.ico」を削除すればOKです。

オートランウイルス

オートランウイルスに感染しているかもしれないUSBメモリに注意

オートランウイルスとはWindowsのオートラン(自動起動)を悪用して感染するウィルスのことです。例えばオートランウイルスが埋め込まれたCDをドライブに挿入したり、感染したUSBメモリなどを接続すると、ウィルスの実行ファイルが実行され、自動的に起動してウイルスに感染してしまいます。

これらはウィルスに感染したPCが自動的にautorun.infを書き換え、ウィルスの実行ファイルを保存することによって、他のPCにメディアを挿入した時感染してしまいます。CD-Rのような書き換え不可なメディアは感染しにくいです。主にUSBメモリで感染が増えます。

オートランウイルスの感染予防法

オートランウイルスはUSB機器などを媒体として感染を拡大するウイルスです。予防法としてはWindowsのオートラン機能を無効にすればオートランウイルスが勝手に起動することはなくなるため、オートランによるパソコンへの感染を防ぐことができます。

オートランによる自動実行機能を一時的に無効にする方法は、CDをドライブに挿入するときやUSBメモリをパソコンに接続するときはshiftキーを押しながら行います。また開くときはマイコンピュータから開くとオートランにより自動実行されてしまうのでエクスプローラーから開くと自動的に感染することはありません。

しかしこれらの方法はオートランを阻止するだけで、感染しているメディアを接続することに変わりがありません。根本的な解決になりませんので、「USBメモリは極力避ける」「ウィルスソフトをインストールし、ウィルス定義を最新のものにする」を徹底することです。

音楽CDタイトル、アーティスト名、曲名が取得できる!CDDBについて

CDDBとは

CDDBとはインターネット上のパブリックサーバーに設置された音楽CDデータ専門のデータベースのことです。音楽CDタイトル、アーティスト名、曲名などの情報をインターネットで受信できます。

インターネット上には無料で利用できるCDDBサーバーがいくつか設置されており無料のCDDBは、世界中のインターネット利用者が専用サーバーにボランティアで情報を追加する形で成り立っています。CDDB機能はこれらのサーバーにアクセスして情報を取得します。受信できる情報は情報がサーバーに登録されている曲に限られ、未登録の曲は情報を取得できません。発売直後の曲やマイナーな曲は情報が見つからない場合もあります。

もし登録されていないマイナーなCDがある場合、是非登録してあげてください。

Gracenote

 Gracenote, Inc.(グレースノート)のロゴマーク

CDDBのサービスの一つとして、アメリカのGracenote社によって運営、商用化されています。商用化といってもサービスの利用者からお金を取るわけではなく、主な収入はCDDBを利用する音楽ソフトからのライセンス料になります。インターネットに接続できる環境があり、CDDBに対応する音楽再生ソフトであれば誰でも無料で音楽情報を取得できます。商用化された後でも一般利用者による登録によって、情報は増え続けています。

freeDB

freeDBのロゴマーク

freedbは特定の会社が運営しているわけではなく、すべてのファイルが音楽ソフトの開発側にとっても無料で利用できるCDDBのデータベースです。過去に一度サービス停止期間がありましたので、アプリケーション開発者にとっても無料ですが、今後も安定したサービスを提供されるか不安な点もあります。

水にも強い! CD-R、DVD-Rの盤面印刷

ウォータープルーフのCD-R DVD-R

耐水性が強いオンデマンド盤面印刷として、太陽誘電製ウォーターシールド(WaterShield)CD-R・DVD-Rを使用したインクジェット盤面印刷があります。

通常、ディスクにインクジェットで盤面印刷を行うと、水に弱く、かかると滲んでしまいます。ウォーターシールドCD-R・DVD-Rは水に強く、多少濡れても色がにじまないディスク自体に耐水性を兼ね揃えたメディアです。

もうひとつの特徴としてディスク表面に光沢感があり、通常のディスクよりムラもなく色鮮やかな仕上がります。湿度による印刷面の劣化もしにくくなっています。今まででのインクジェット盤面印刷では耐水性や質感でプレスしたCDやDVDより劣っていましたが、このウオータープルーフ印刷により高品質、高画質な盤面印刷が可能になってまいりました。

CDエクストラについて

CDエクストラとは

CD-EXTRA(シーディー エクストラ )ロゴマーク

CDエクストラとは、音楽CD(CD-DA)に2セッション目を作り、CD-DA以外のデータを入れたCDです。。CDプレーヤーにかけると通常1セッション目しか認識されないので、普通の音楽CDのディスクと同様に音楽が再生されます。パソコンのCD-ROMドライブにいれて再生すると、1セッション目の音楽はもちろん、2セッション目のディスクに記録した写真や映像などの情報を見たりできます。

CDエクストラはあまり話題になりませんがが、著名な音楽家のCDもおまけ要素としてCDエクストラなことが多くあります。CDの規格マークのdiscの横に+がついているものがCDエクストラです。これは以前CDエクストラはCD plusと呼ばれていたためです。

マルチセッション

マルチセッションとはCD-Rのデータ記録方式のひとつで、複数のセッションが記録されたCDのことをマルチセッションCDといいます。通常の音楽CD(CD-DA)はディスクアットワンス方式で書き込まれたシングルセッションです。これに対してCDエクストラは音楽データのセッションの後に写真や映像データなどのセッションを持つセッションアットワンス方式が用いられているのでマルチセッションの1種となります。

ミックスモード

ミックスモードとは、1枚のCDに音声データとパソコン用のデータなどを収録する方式のひとつです。ミックスモードのCDでは最初のトラックにデータを収録し、次にひとつ以上のオーディオトラックのデータを収録し、ひとつのセッションに書き込まれます。ミックスモードCDはパソコンでは見ることはできますが、音楽CDプレーヤーでは再生でません。

マスターCD、マスターDVDの書き込み方式について

ディスクアットワンス

ライティングソフトnero(ネロ)のDAO(ディスクアットワンス)設定画面

ディスクアットワンスとはCD-Rにデータ書き込みをする場合の書き込み形式のひとつです。処理の最初から最後まで一時的に停止したりせずに、1枚のメディアに1回の書き込みでデータの記録を完了する書き込み方法です。1回の書き込み以降は追記ができなくなります。もっとも汎用性が高く、互換性もある形式となりますので、安定したマスターの品質にはこの方法で作成します。

CDプレスのマスター入稿の際は、このディスクアットワンスの形式でお願いいたします。

トラックアットワンス

ライティングソフトnero(ネロ)のTAO(トラックアットワンス)設定画面

トラックアットワンスとはCD-Rデータを書き込みをする場合の書き込み形式のひとつです。 ディスクアットワンスとは違いトラック単位で書き込むタイプで、後から追加書き込みが可能です。このトラックアットワンスという書き込み形式はトラックとトラックの間にリンクブロックという継ぎ目ができます。音楽CDを作成するときにトラックアットワンスで書き込みを行うとリンクブロックのところでノイズが発生し、CDプレスのマスターとしては向いていません。

マスターの入稿で受け付けできるのは、ディスクアットワンスの形式のマスターのみですのでご注意ください。

トラック

ライティングソフトnero(ネロ)のトラック設定画面・CDの場合ひとつの曲につき、1トラックを使用します。

トラックとはCDへの書き込みをする際に基本となる記録単位のことです。たとえば音楽CD(CD-DA)はひとつの曲につき1トラックを使用します。1枚のCDには最大99トラックまで作成することができます。また、パソコン用のデータCD(CD-ROM)はひとつのトラックにすべてのデータを書き込みます。

ファイナライズ(ディスクを閉じる)

ファイナライズとはCD-R  DVD-Rなどの記録メディアにデータを記録したとき、記録を行った機器以外のプレーヤーでも再生できるようにするための最後の仕上げとなる作業です。CD-Rを焼くソフトでは「ディスクを閉じる」など表現されることがあります。

CD-R  DVD-Rは一度ファイナライズを実行すると解除することができず、データの空き容量がどれだけ残っていてもそれ以上の追記をすることができなくなります。

プレスを行う際はファイナライズができていないマスターではスタンパー作成ができないのでご注意ください。ディスクアットワンスで作成したディスクは自動的にファイナライズ処理が行われています。

DVD 3つの音声方式 

ドルビーデジタル、DTSともに音声圧縮の技術の一つで、音声データをDVDに記録する際にデータ信号を圧縮し再生時にデコーダ(圧縮したものを元に戻す)を使い再生する技術です。

ドルビーデジタル

DOLBY(ドルビー)のロゴマーク

米ドルビーラボラトリーズが開発した音声圧縮技術で、高圧縮(リニアPCMに比べ約1/10)で5.1チャンネルを実現します。非可逆圧縮なので元のデータから若干劣化します。

DVD標準音声なのでほとんどのプレーヤーで信号出力ができます。

DTS (digital theater system)

DTSのロゴマーク

DTSとは、米デジタルシアターシステムズが開発した、マルチチャンネル方式のデジタル音声システムのことです。DTSでは、5.1チャンネルの帯域を使用して、臨場感のあるサウンドを再現することができます。もともとは劇場用のサラウンドシステムとして開発されたもので、DVD-Videoでも採用されています。

DTSと同様に5.1チャンネルのドルビーデジタルのシステムと比べると、DTSの音声データは低圧縮(1/4)の可逆圧縮ため、音の再現性に優れており、原音に近い音質を保てます。

その反面、より多くのデータ容量を必要とし、コスト面では割高になります。

リニアPCM (Linear Pulse Code Modulation)

リニアPCMとは録音した生の音声データの音声方式です。圧縮されていないためデータ量が大きいので2チャンネルが主流です。音楽CD(CD-DA)のデータはリニアPCM方式を採用しています。他にDVDオーディオ、一部のDVD-Videoで用いられる音声方式の一種です。非圧縮音声なので音質の劣化やダイナミックレンジの低下がありません。

5.1チャンネル

5.1チャンネルの前方正面、前方左右、後方左右に配置されたスピーカーと、サブウーファーの配置図

5.1チャンネルとは、6つのスピーカーによって聴く人を取り囲むように音を再生する音響の構成のことで、音の立体感が増し、臨場感のある音響を楽しむことができます。20Hz~20kHzの帯域のステレオスピーカーを前方正面、前方左右、後方左右に配置します(5チャンネル)。これに加えて中低音を強化するために120Hz以下のサブウーファーを置きます。サブウーファーは帯域幅が制限されるため通称で0.1チャンネルと数えられます。合計で5.1チャンネルとなります。

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