ご依頼頂いた 紙ジャケットの見積について

以前メディアライブラリーで製作したCD紙ジャケットのサンプル

本日のご依頼いただきました見積り依頼のお客様がいらっしゃいました。

CD-ROMプレスで環境に配慮してプラスチック製のケース、スリムケースやジュエルケースではなく紙ジャケットをご希望されました。

紙ジャケットの良いところは、外部からの衝撃に強いことです。プラスチックケースは落としただけで割れたり傷がついたりしますが、紙ジャケットは落としても割れたりはしません。またプラスチックケースより厚さが少ない分コンパクトに収納できます。

紙ジャケットの最も特徴を活かせる点は、全面にジャケット印刷ができることによりデザインの独自性を強く出せるという点にあると思います。特に音楽CDやDVD-Videoなどの場合は、シングルジャケットのほか、二つ折りや三つ折の紙ジャケットなどにより、(価格は高くなりますが)プラケースとは違ったデザイン的付加価値をつけることが可能になると思います。

また紙ジャケット意外にも、配布用のCD-ROMなどの場合は窓付き封筒などでコストを低く抑えることもできます。用途にあわせてジャケットやケースなど最適なものをお選びいただけます。弊社ではオーダーメイドの紙ジャケットの制作も承っております。ご不明な点などございましたらご遠慮なくお問合せください。

本日頂きました、CDプレス マスター入稿について

本日はCD-ROMの海外プレス2タイトルのマスター入稿を頂きました。ありがとうございます。

マスター入稿時の注意点として一番大切なこととしてはやはり、ディスクアットワンスの設定で入稿していただくことかと思います。それとボリューム名の設定です。ボリューム名は半角英数字で設定お願いします。日本語での設定は文字化けすることがありますので半角英数字で設定してください。

ライティングソフトnero(ネロ)のDAO(ディスクアットワンス)設定画面

弊社のプレスは台湾製がメインですので、ジャケットなどの印刷物には海外プレスのためMADE IN TAIWANなどの表記が必要です。プレスCDに関しては刻印の部分にPRESSED  IN  TAIWANと刻印されるので問題はありません。発注の際は発注書の記入もお忘れなくお願いします。発注書は弊社のWEBサイトDVDプレス.netからダウンロードできますので、注意事項と伴わせてご参照してください。

海外プレスの納期に関する問合せもいただいております。弊社は納期によって価格が変わりますので見積りや発注の段階で担当者にご相談ください。納期優先の場合も価格優先の場合も対応させていただきます。納期で注意していただきたいのが、たとえば10営業日の納期の場合土日祝は営業日には入りませんのでご注意ください。この期間の納期は担当者にご確認ください。

納期で注意していただきたいのが台湾の旧正月です。この期間はプレス工場も長期の休みに入りますので納期は担当者にご確認をお願いいたします。

料金のお支払いにつきましては弊社は前金制になっています。指定の口座にお振込みお願いいたします。基本的に入金確認後の作業開始とさせていただいております。

銀色(シルバー)を活かしたちょっと変わった盤面印刷

盤面印刷|白を下地に4色オフセット印刷したCD  盤面印刷|銀地に4色オフセット印刷したCD  盤面印刷|白地に銀ヌキ処理と、4色オフセット印刷したCD

通常CD DVDプレスの場合、盤面印刷は下地に白ベタを敷いて印刷を行いますが、CDやDVDの記録面の銀盤の色を文字などの色にそのまま活かしたい場合は白ベタを敷かずに印刷を行うことも可能です。

このように文字やイラストなどに下地の銀盤の色を使用することを銀抜きといい、銀盤の色がそのまま表現されます。下地に白ベタを敷いた場合は白抜きになります。

銀抜きの場合内径が23mmから46mmの部分は記録面の材質が違い、色がかわるので見え方が変わるため注意が必要です。また内径46mmの部分には、刻印が入るので、盤面のデザインは気をつける必要があります。

オフセット印刷・シルク印刷(盤面)

オフセット印刷の場合の盤面印刷で、白ベタを敷く場合色数としてはCMYKの4色+白ベタの1色で合計5色になります。オフセット印刷の場合は写真やグラデーションをきれいに表現できるため、下地に白ベタを敷いて印刷することが効果的な表現になります。部分的に銀抜きを使うことも可能です。

シルクスクリーン印刷の場合はベタ刷りにむいているため、銀抜きで効果的に銀盤の色を活かせます。白ベタを敷くことも可能で、その場合白ベタを1色として数えます。それとは別に3色の特色が使用可能ということになります。デザイン仕様にあわせてより効果的な盤面印刷ができますように適切なご提案をさせていただきます。ご不明の点などございましたら遠慮なくお問合せください。

ISRC(国際標準レコーディングコード)について

ISRCとは

ISRCとはマスタリングされた音源や曲につけられる世界共通の国際管理コードです。同じ曲でもバージョンが違う場合やアレンジが変わっていたり、ライブ収録などの場合もISRCコードは別に取得することになります。またCD収録されている曲と同じ曲をDVDで使用する場合などはISRCコードは同じになります。

一般的に流通している商品につけられているJANコードとは別物です。
日本ではISRCを日本レコード協会が発行・管理を行っており個人でも申請、取得することも可能です。最近ではオリジナル曲配信などのため、個人が取得する場合もあります。

法律によってISRCを取得していないとCDやDVDを販売できなかったり、販売目的で配信できないというわけではありません。
日本レコード協会には「すべてのレコーディングは、固有で一義的なISRCを持たなければなりません。」と書いてありますが取得は任意です。取得する場合は料金もかかります。

しかし音楽配信の場合は、配信を請け負う業者によってはISRCの取得を義務付けている業者もあります。その場合必ず取得する必要があります。

表記について

ISRCは印刷物などに載せる場合は以下のように表記します。

ISRCの表記の仕方|識別子、国名コード、登録者コード、登録年度、レコーディング番号
ISRC-JP-AAA-10-12345 (例)

左端のISRCの4桁の番号は識別子です。JPは国名コードで制作会社の所在する国を2桁の番号で表しています。AAAは登録者コードで3桁の番号であらわします。10の2桁は年次コードで登録の年を表しています。2010年の場合は下2桁の10で表します。右端の12345の5桁の番号はレコーディング番号を表しています。印刷物の場合はそれぞれのコードの間にはハイフンを入れますが、データとしてエンコードする場合はハイフンは省きます。

分かりにくい!? 印刷用紙(連量 重さ)について

用紙のサイズ

全紙サイズ比較の見本

印刷に使われる用紙は、JIS規格に定められているA列、B列のサイズよりも一回り大きいサイズで印刷します。A列の用紙はA判と菊判、B列の用紙はB判と四六判というサイズがあります。これらは用途や設備にあわせて選択します。

A列の全紙サイズはA1版の紙が取れる大きさで、B列の全紙サイズは、B1版がとれる大きさです。菊判の全紙サイズは636mm×939mmとなり、A列の印刷物を印刷する場合菊判の用紙を使用することで用紙の無駄なく印刷をすることができます。四六判はB列の印刷物を印刷する場合に使用する用紙の寸法で、四六判の全紙のサイズは788mm×1091mmのサイズになります。

T目・Y目

T目とは縦目ともいい、紙の繊維の向きを表すことばです。全紙(菊全・四六全など)の状態で、用紙の長辺と紙の目が平行になっている用紙をT目とよびます。Y目とは横目ともいい、T目とは逆に用紙の短辺と紙の目が平行となっている用紙のことです。印刷物に折り加工がある場合は、折り目と用紙の目を合わせると折り加工がしやすくなります。厚い用紙の場合折り目と用紙の目が合っていないと背割れがおきる場合があります。

用紙の厚さ

用紙の厚さは紙の連量で表されます。連量とは基本的に全紙1000枚の重量が何kgかを表す数値です。原紙の寸法により重量が異なるため、菊判と四六判では同じ厚さの用紙でも連量は異なります。コート135kgという紙は四六判の連量で、菊判ではコート93.5kgになります。ちなみにコピー用紙は55kg付近の用紙を指し、官製はがきは180kg程度です。

用紙の選択は印刷物の仕上がりに影響を与えます。用紙の厚さにによる注意点は、用紙が厚い場合はインキの乾きが悪い場合が多く、折り加工をする場合に事前にスジを入れないと背割れがおきることがあります。また用紙が薄い場合はベタの多い印刷面が裏に透けて見える場合があり、折り加工や製本などの加工の作業がしにくいなどがあげられます。

CD、DVDドライブの書き込み速度について

市販されているCD-Rの倍速対応表記

CD,DVDドライブには~~倍速という表記があります。

CDの書き込み速度について

CDの場合、当初の規格74分を約74分(650MB)で記録する速度を1倍速とします。

650MB×1024(1MB=1024KB)÷(74分×60秒)=149.9KB

実際の規格では1倍速は150KBを指します。
規格では52倍速が書き込みの最高速度になります。52倍速で書き込みができた場合

650MB×1024÷150÷52倍速 = 1分25秒

1分25秒で書き込みができます。(理論値)

DVDの書き込み速度について

パソコンのディスクトレイに書き込み用CD-Rを乗せた常態

DVDの書き込み速度はCDの9倍と決められています。つまり1350KBです。

1倍速にかかる時間は、片面1層式のDVDでは

4.7GB×1000×1000×1000÷1024 ÷ 1350KB = 56分39秒

となり、56分39秒で書き込めることになります。
規格上の最高速度は16倍速なので同様に計算すると

4.7GB×1000×1000×1000÷1024 ÷ 1350KB÷16倍速 = 3分32秒

となり、3分32秒で書き込めることになります。

実際の書き込み時間について

先程説明したCD、DVDの書き込み速度は理論値です。
実際に販売されているCD、DVDドライブで表記されている書き込み速度は最高値になります。
メディアの書き込みでは内周の書き込み速度は外周の速度よりも遅くなります。

つまり実際は前項で求めた時間よりも多くの時間がかかります。
それに加え、データを書き込む前後にデータを準備する時間、コンペアする場合はその時間が掛かりますので、さらに多くの時間が掛かります。

K2HDコーディングについて

K2HD-CD

K2HDのロゴマーク
 
K2HD-CDとは日本ビクターとビクターエンタテインメントが開発した高音質化技術でK2HDコーディングを採用したCDのことです。K2HDコーディングという技術はアナログマスターを192kHz・24bitのDVDオーディオフォーマットでデジタル化した音源を、44.1kHz・16bitのCDフォーマットに収める技術です。音楽制作者が思いやこだわりを込めて完成させたオリジナルマスター音源には従来のCDには収めきれない情報が込められています。その音域を凝縮してCDに詰め込みアナログマスター音源に近い音が聴くことができるようにしたCDがK2HD-CDです。

音楽のデータが圧縮されているにもかかわらず、従来のCDプレイヤーで再生できるのが大きな特徴です。

XRCD

XRCDのロゴマーク
 
XRCDとは日本ビクター基準で、マスタリングからCD製造にいたる全工程を徹底的に音質管理することにより、マスターにできるだけ近い音質になるようにしたCDの総称です。

SHM-CD

SHM-CDのロゴマーク
 
SHM-CD通常のCDとは違う液晶パネル用ポリカーボネート樹脂を使用することにより素材の透明性をアップし、読み取り精度を上げるCDです。再生プレイヤーの読み取り精度を上げることで、より高音質を実現します。

スーパージュエルボックス

スーパージュエルボックス開いて立てた状態

今回はスーパージュエルボックスを紹介します。

面取りされたスーパージュエルボックスの角部分

CD、DVD用のジュエルケースとして高級感のあるケースで、角はきれいに面取りがしてあり丁寧な作りになっています。色はすべてがクリアで非常にきれいで高級感があります。

サイズバリエーションもスタンダードサイズ、ミドルサイズ、キングサイズと3パターンそろっており、スタンダードサイズは通常のCD DVDのサイズで、キングサイズはDVDのトールサイズの大きさです。ミドルサイズというのはスタンダードサイズとキングサイズの中間のサイズです。

厚さは標準的なスタンダードタイプと2枚組用のフリップタイプとスリムタイプの3種類あります。

スーパージュエルボックスのロゴ部分

もうひとつの特徴はCD DVDのロゴがケースにはいっておらず、Super jewel boxのロゴが入っているだけなので、CD DVDのどちらにも使用できます。通常のケースと比べると若干価格は高くなりますが、高級感のあるクリアーなケースをよろしければご利用ください。

オートラン(Auto Run)CDの作り方 ウィルス感染にも要注意!

オートラン(Auto Run)とは

オートランとはCDの挿入と同時にプログラムを自動再生する機能のことです。オートランCDとは、CD-ROMをドライブに挿入したら自動的に再生するCDです。市販のソフトや雑誌のCD-ROMによく使われています。

例えばインストールCDなどのCD-ROMは挿入しただけで自動的にインストールが始まります。これはユーザーがクリックして開始しなくてもWindowsが自動的に処理してくれるからです。

オートランCDの作り方

インストールCDのフォルダにautorun.inf というファイルが必要です。例えば、インストールCDのフォルダにあるインストーラsetup.exeを自動的に起動するには、テキストエディタで下記のような内容の autorun.inf を作成し、ルート(一番上の階層)に保存します。作ったアイコンも一緒に同じ階層に入れます。

メモ帳に簡単なプログラムを書き込みます"
テキストエディタに
[autorun]
open=setup.exe
icon=icon.ico
と記載します。

名前をautorun.infにして保存します
名前をつけて保存します。

アイコンのファイルとプログラムを書いたファイルを一番上の同じ階層に保存します
ファイルをすべて同じ階層に保存します。

後は、setup.exeとautorun.inf をライティングソフトでCD-Rに焼いて完成です。
アイコンが不要な場合は「icon=icon.ico」を削除すればOKです。

オートランウイルス

オートランウイルスに感染しているかもしれないUSBメモリに注意

オートランウイルスとはWindowsのオートラン(自動起動)を悪用して感染するウィルスのことです。例えばオートランウイルスが埋め込まれたCDをドライブに挿入したり、感染したUSBメモリなどを接続すると、ウィルスの実行ファイルが実行され、自動的に起動してウイルスに感染してしまいます。

これらはウィルスに感染したPCが自動的にautorun.infを書き換え、ウィルスの実行ファイルを保存することによって、他のPCにメディアを挿入した時感染してしまいます。CD-Rのような書き換え不可なメディアは感染しにくいです。主にUSBメモリで感染が増えます。

オートランウイルスの感染予防法

オートランウイルスはUSB機器などを媒体として感染を拡大するウイルスです。予防法としてはWindowsのオートラン機能を無効にすればオートランウイルスが勝手に起動することはなくなるため、オートランによるパソコンへの感染を防ぐことができます。

オートランによる自動実行機能を一時的に無効にする方法は、CDをドライブに挿入するときやUSBメモリをパソコンに接続するときはshiftキーを押しながら行います。また開くときはマイコンピュータから開くとオートランにより自動実行されてしまうのでエクスプローラーから開くと自動的に感染することはありません。

しかしこれらの方法はオートランを阻止するだけで、感染しているメディアを接続することに変わりがありません。根本的な解決になりませんので、「USBメモリは極力避ける」「ウィルスソフトをインストールし、ウィルス定義を最新のものにする」を徹底することです。

音楽CDタイトル、アーティスト名、曲名が取得できる!CDDBについて

CDDBとは

CDDBとはインターネット上のパブリックサーバーに設置された音楽CDデータ専門のデータベースのことです。音楽CDタイトル、アーティスト名、曲名などの情報をインターネットで受信できます。

インターネット上には無料で利用できるCDDBサーバーがいくつか設置されており無料のCDDBは、世界中のインターネット利用者が専用サーバーにボランティアで情報を追加する形で成り立っています。CDDB機能はこれらのサーバーにアクセスして情報を取得します。受信できる情報は情報がサーバーに登録されている曲に限られ、未登録の曲は情報を取得できません。発売直後の曲やマイナーな曲は情報が見つからない場合もあります。

もし登録されていないマイナーなCDがある場合、是非登録してあげてください。

Gracenote

 Gracenote, Inc.(グレースノート)のロゴマーク

CDDBのサービスの一つとして、アメリカのGracenote社によって運営、商用化されています。商用化といってもサービスの利用者からお金を取るわけではなく、主な収入はCDDBを利用する音楽ソフトからのライセンス料になります。インターネットに接続できる環境があり、CDDBに対応する音楽再生ソフトであれば誰でも無料で音楽情報を取得できます。商用化された後でも一般利用者による登録によって、情報は増え続けています。

freeDB

freeDBのロゴマーク

freedbは特定の会社が運営しているわけではなく、すべてのファイルが音楽ソフトの開発側にとっても無料で利用できるCDDBのデータベースです。過去に一度サービス停止期間がありましたので、アプリケーション開発者にとっても無料ですが、今後も安定したサービスを提供されるか不安な点もあります。

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