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印刷トラブル ~見当ずれ~

見当とは両面印刷の時の表と裏や印刷色の各版・各色などの位置や重なり合わせの精度のことです。

各版、各色の位置を合わせるために印刷機を調整したり、版の位置を合わせることを見当合わせといいます。両面の見当が合っていないと断裁や折りの際にどちらかの面の位置が大きくずれた仕上がりになります。また色版の見当が合っていないと絵柄や文字にずれが生じて、意図した色や絵柄が再現されず見苦しい仕上がりになります。

見当が合わない原因としては、刷版のパンチ位置のずれや刷版の露光不良、温度や湿度の影響による用紙の伸び縮みや用紙の寸法や直角でないこと、また印刷機の印刷タイミングのずれ、版の位置ずれなどがあげられます。オフセット印刷の場合、用紙にインキや湿し水が浸透して用紙が若干伸びます。印刷機の胴を通れば通るほど伸縮の影響がでるため、多色刷りであればあるほど、またインキ量が多ければ多いほど見当をあわせるのが難しくなります。

見当ずれを防ぐため、また断裁位置を指定するため、多色印刷では各版の四隅と中間の外側に見当あわせの目印を付けています。一般的には十字形で0.1mmの罫線で表示し、トンボの形に似ているのでトンボと呼ばれています。もし印刷物の各色のトンボがずれていると印刷絵柄もずれているため見当を調整する必要があります。

オーバープリントとトラッピング

現在では印刷機の性能の性能向上や技術の向上により印刷時に発生する物理的な精度の誤差は少なくなってきました。
しかし、紙の伸縮や印刷中の紙の移動によっておきるブレ、または印刷機に取り付けられた刷版の見当あわせの精度によって、版が異なる箇所で隙間が出てしまうことがあります。そのような隙間の発生を避けるためにトラッピング処理やオーバープリント処理をします。

トラッピング処理

トラッピング処理とは多色印刷時の紙の伸縮や見当ずれにより色の境界部分に下地(紙の色)などが現れてしまうことを防ぐために、隣接する一方の色を太らせて色を重ねることをいいます。隣接した色のどちらの面積を広げるかは印刷する絵柄や色の濃度によって変わってきます。

隣接する色で、暗いほうを太くする(広げる)トラッピングをチョークトラッピングといいます。
逆に明るい方を太くする(広げる)のをスプレッドトラッピングといいます。
またトラッピングは見当ズレを目立たなくする技術ですが、見当ズレを修正する物ではありません。

オーバープリント

オーバープリントとは完全に色を塗り重ねてしまうことをいいます。
特に小さい文字・オブジェクトのノセ処理でのズレの回避は必須と言えます。
一般的に4色フルカラー印刷の場合、ブラック100%のオブジェクトは印刷所の設定で自動的にオーバープリント処理(ノセ)されます。
ただし印刷インキは半透明になっているのでオーバープリントのようにノセ処理をする面積が広かったり色を重ねてしまった場合下にある色の影響を受けてしまいます。

印刷トラブルについて ~色のトラブル~

印刷をする上でよくあるトラブルのひとつに色に関するトラブルがあります。

たまに、実際に仕上がった印刷物が思っていた色と違うとかいう声を聞くことがあります。パソコンの画面やプリンターにより見た色と、実際に印刷機で印刷した物の色は、ほぼ必ず違います。例えばパソコンの画面では、ソフトの種類、OSの画面出力設定、モニターの設定、視野角などにより見える色が大きく変わります。プリンターで出力してチェックしたとしても、ソフトとOSの設定、プリンターの種類、紙の種類などによっても変わります。

印刷の仕事をしていて思うことですが、印刷物の色を思ったとおりに仕上げることは非常に難しいことです。かなり高精度に合わせる方法としては本機・本紙校正を行うことです。

実際に使用する用紙と印刷機で印刷し確認します。この工程を入れることにより、実際の印刷物の色を確認することができます。
この場合、モニターや出力カンプに色を合わせるのではなく、本機・本紙校正で出力した印刷サンプルに実際の印刷物の色を合わせることになります。なので、本機・本紙校正で出力した物が思っていた色と違う場合は、何度も校正を行わなければいけません。

この工程は校正用の版を作ってしまわなければならないので高額になりがちで、時間もかかります。どうしても色を正確に出したく、予算に余裕がある場合は本機校正をお勧めしますが、多くの販促物では色の正確性だけのために高額な色校正を何度も行うのは難しいのが現状のようです。

蛍光色・金銀など特殊なインクや特殊な紙を使用し仕上がりイメージが想像しにくい場合にも、本機・本紙校正が使われます。

Japan color(ジャパンカラー)

Japan color(ジャパンカラー)という言葉は、カラー製版や印刷に携わっている方なら一度は聞いたことがあるとは思います。しかし、これが具体的にどのようなものか、どの様に使用するものか理解している人は少ないかもしれません。

簡単にいうと、ジャパンカラーは印刷における基準となる刷り見本のようなものです。この刷り見本をISOの規格で基準化したものがジャパンカラーで、日本の標準印刷の色基準です。

印刷における色基準というものは世界の各国にも日本と同様のものがあります。アメリカのSWOPやヨーロッパのEuro Standardも同様のものです。

ジャパンカラーには標準インキ、標準用紙、ベタ色標準測色値、ベタパッチ色見本および、色再現印刷など5つの標準ツールから構成されています。この標準ツールを元に印刷された印刷物が、ジャパンカラー準拠といわれる印刷物なのです。同じ絵柄を何社かの印刷会社で印刷を行った場合、ジャパンカラー準拠の条件が保たれていれば、印刷機の大きさや版の種類などが違っていても、近い仕上がりになるということです。

統一基準としてのジャパンカラー

校正刷りやプルーフと本刷りが同じ色のなることは重要な問題です。ジャパンカラー準拠という目標が決まれば、それに合ったものを作ればよいので色合わせという意味でもジャパンカラーという基準が便利なものとなります。

今後の需要が高まると言われている、UV印刷について

UV印刷とはUV印刷専用インキを紫外線照射によって瞬間的に硬化乾燥させる印刷方法です。

UV印刷を行う印刷機には紫外線照射装置が組み込まれています。UVインキは即乾性が強く紫外線を照射すると秒速で硬化するインキのため裏移りの心配もなく裏移り防止のパウダーが不要です。これによりフィルム印刷、PP、PET、ユポなどの合成紙、アルミ蒸着紙などの油性インキでは難しい特殊素材への印刷が可能です。

UV印刷の特徴について

乾燥時間がほぼ不要のため印刷直後から後加工にかかれるので納期の短縮ができます。またUV印刷はインキが硬く印刷表面が摩擦に強く擦れても色落ちしにくい特徴をもっています。UVインキは蒸発物や溶剤を含んでいないので環境にやさしいインキです。また油性インキよりも臭いが少ないので食品関係の包装にも向いています。

UVニス、UVインキ

UVニスもUVインキ同様に紫外線照射すると瞬時に硬化します。紫外線照射でUVニスを硬化させることにより強いニスの皮膜ができ光沢を出すだけではなく表面を傷から守ります。またUV専用ニスと光沢ニスの2種類の性質の違うニスを使用することによってオフセット印刷でエンボス調の凹凸を表現することもできます。印刷物に特殊な効果を与え通常の印刷とはひと味違う質感を表現できます。

UV印刷のデメリット

UV印刷の問題点としては油性インキに比べてUVインキが高価なことと、高額な紫外線照射装置が必要なことです。UV印刷にはこのような特徴がありますが油性インキによる印刷ではできなかったことがUV印刷の技術を使うことにより可能にできるようになっています。

印刷物の表面加工

CD DVDのジャケットや付属品に使われている印刷物は様々な加工や工夫を行うことによって表現の幅を広げることが可能になります。印刷物に付加価値をつけることによって、他の商品と比べ、インパクトを与えることが可能になります。また、印刷物は表面加工によってその強度を増し、高級感を出すことができます。表面加工にはラミネート、光沢コート、プレスコートなどがあります。

ラミネート加工

ラミネート加工は貼り加工ともいわれPP加工がその代表的なものです。PP加工は印刷物の表面に接着剤でPPフィルムを貼り合せて光沢を出す加工方法です。光沢コートやプレスコートより加工された表面よりも強いコーティングができるので、本の表紙やカバーなど強度を要する印刷物に使用されますす。ポリプロピレン製ですので用紙のリサイクルには向いていません。またマットPP加工はつや消しのPPフィルムを接着剤で貼り合せることにより表面をマット調に見せることができます。

光沢コート加工

光沢コート加工は表面加工の材料である透明のニスなどをローラーで塗装する方法です。透明のニスを塗ることによって表面を保護します。光沢のあるグロスニス(艶有り)とマットニス(つや消し)があります。光沢や表面の強度は他の表面加工より劣りますが、印刷機をそのまま利用でき、印刷の工程も時間がかからず、コストも抑えることができます。また製版により、部分的にニスをかけることもできます。

プレスコート

プレスコートは熱硬化樹脂を印刷面に塗り、熱と圧力をかけて圧着させ表面に光沢をつける加工方法です。光沢と強度はOPニスより高いですが、コストもOPニスより高くなります。プレスコートは片面のみで、両面のプレスコートはできません。

弊社では各種印刷物、表面加工なども取り扱っていますのでお気軽にご相談ください。

CD DVDのアッセンブル(包装)について

CD DVDのアッセンブルとはメディアやジャケット印刷物などをトールケースやジュエルケースにセットし、包装する作業のことをいいます。CD DVDの包装で主なものとしては、キャラメル包装、シュリンク包装、OPP包装などがあります。

キャラメル包装

キャラメル包装されたDVDトールケース(黒)

キャラメル包装は、文字通りキャラメルやタバコの箱の包み方と同じ包装方法です。キャラメル包装はPケースの包装では最も普及しており、ティアテープと呼ばれる開封用の紐がついているキャラメル包装が一般的です。

シュリンク包装

シュリンク包装されたDVDトールケース・弊社のDVDシュリンク包装は、一般的な形と少し違います

シュリンク包装は専用の機械で、フィルムで商品を覆い加熱することによりフィルムが収縮し、商品の形そのままにピッタリと包装する梱包方法です。ティアテープ付きのキャラメル包装のように開け口がなく完全に密封するタイプの包装です。DVDのトールケースやCDの厚紙ジャケットなどに使われます。CD、DVDのディスクとケースはもともと高熱に弱いので、熱を加えてフィルムを収縮させるシュリンク包装は、熱によりケース自体がフィルムの収縮で曲がりやすいという欠点があります。ディスクの入ったケースに熱を加える包装方法と加えない包装方法では加えない包装方法のほうが安全だといえます。

OPP包装

OPP包装されたCD完全パッケージ(10mmPケース)

他の包装方法としてはPP(ポリプロピレン)フィルムを伸ばした透明な包装素材で包装するOPP包装というのがあります。Pケースやスリムケース、トールケースを包装するのにキャラメル包装やシュリンク包装と同じように使用されています。OPP包装は専用の包装機械が必要ないので、キャラメル包装より簡単な包装といえます。

CDプレスとCD-Rの構造的違いについて

CDとCD-Rは見た目はほぼ同じです。DVDとDVD-Rも同様です。しかし同じように見えても、作り方や構造も違えば使い方も違います。

CDプレス

CDはスタンパーという原盤を作って、原盤にポリカーボネイトを流し込み、原盤から型を抜きます。そしてレザー光線が反射するようにアルミ層をコーティングします。さらにアルミ層が剥がれないようにコーティングし、盤面を印刷してCDができあがります。CDは工場で製造されるCDのことで、大量生産向きのプレス専用機械で製造します。

CD-R

一方CD-Rはアルミの膜との間にレーザーで変化する薬品がコーティングされていて、そこにレーザー光線でデジタル信号をパソコンのドライブ、レコーダーやデュプリケーターというCD-Rコピーする機械を使って、焼き付けデータを記録します。

大雑把に言うとCDは物理的なデコボコでデータが書き込まれており、CD-Rは化学的にデータが書き込まれているといえます。

高精細印刷~FMスクリーン印刷、ハイブリット印刷

通常のオフセット・カラー印刷は、スクリーン線数が175線の網点により印刷されまています。その網点のスクリーン線数を300線以上にした印刷を高精細スクリーン印刷と呼びます。

この高精細スクリーン印刷では個々の網点が小さくなるので、より細かい表現が可能になり、写真集や美術書、ポスターに適しています。高精細スクリーン印刷の特徴としては、通常の175線の印刷では再現不可能な細かい部分も再現できます。また各色の網点の重なりが少ないので濁りの少ない色彩表現が可能です。

FMスクリーン印刷

従来の印刷はAMスクリーンという方法で網点の大小で濃淡を表現していましたが、それとは異なりFMスクリーンは15~20μの同じ大きさの網点を不規則に配置してその網点の密度で濃淡を表す方法です。FMスクリーンの20μの網点はAMスクリーンでは400線に相当する小ささです。

FMスクリーンの特徴は

・グラデーションが滑らかでやわらかく見えます。
・網点が小さいためディテールの再現がよりよくなります。
・白抜き文字などの抜けが非常によく細かいところまできれいに再現できます。
・網点の大きさが同じためモアレが発生しません。
・AMスクリーンで見られたロゼッタパターン(亀甲模様)のモアレも発生しません。

という点です。逆に苦手な点もあります。FMスクリーンの問題点としてはハイライト部分のドットが飛び飛びになるため、肌色など荒れがでることもあり表現しにくい写真もあります。
またハイブリットスクリーンと呼ばれるAMとFMスクリーンを混在させることも可能です。

技術の向上により、昔はグラビア印刷方式で印刷していた写真集も、FMスクリーンで印刷されることがでてきました。

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