日本と海外の3つの放送方式について

7色に発光するモニタのテストパターン
 

放送方式

現在世界の標準画質映像のアナログのカラーテレビ放送方式には、主なものとして以下の3方式があります。

NTSC方式

アメリカ(開発国)を中心に日本、韓国、台湾、フィリピン、中南米(主にブラジルを除く)などで採用されているNTSC方式。

PAL方式

西ドイツ(開発当時)を中心にイギリス等の西ヨーロッパ、中東の大部分、ASEAN諸国の大部分、オーストラリア、ブラジル、アフリカの一部などで採用されているNTSC方式。日本でもNHKワールドTVといった海外向けテレビ国際放送で、NTSC方式とともに採用されています。

CECAM方式

フランス(開発国)を中心にロシア、東ヨーロッパの大部分、中東の諸国の一部、旧フランス植民地を中心としたアフリカ諸国などで採用されているSECAM方式。 

違いと特徴

NTSC 1秒あたり約30枚の映像を、525本の走査線に分割して放送します。
白黒テレビとの互換性が高いのも特徴です。
PAL 1秒あたり25枚の映像を、625本の走査線に分割して放送します。
白黒テレビとの互換性が高いが、機構は複雑です。
SECAM 1秒あたり25枚の映像を、625本の走査線に分割して放送します。
白黒テレビとの互換性は低いですが、機構は単純です。

1秒あたりの画面の更新回数である前述の映像枚数は、各方式の開発国の交流電源の周波数が深く関わっています。

NTSCの走査線数525本に対しPALとSECAMの走査線数は多く(625本)、画面の詳細度はPAL方式・SECAM方式の方が上回っています。しかし、NTSCのフレームレートは PAL・SECAMの毎秒25枚に比べ20%増の毎秒30枚であり、その分、動きが滑らかです。各方式にも一長一短があります。

また、採用国数と視聴可能人口では、インドと中国も採用しているPAL方式が圧倒的に多いですが、NTSC方式のアメリカが映像ソフトの供給大国であることから、市場における各方式の地位・重要性においても単純に比較することは出来ません。

ただし、PALと同様の目的で開発されたSECAMは、用いられている技術は違っており、比較して劣っているとよく言われているようです。

2010/06/16 19:21
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